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その土地の日照、雨の量、風の強さひとつで、家のつくりようも大きく変わってきます。とりわけ、高温多湿で台風の多い土佐では、他ではみられない素材や技術が発達してきました。
杉、檜の温かさ、美しさ、強さ。水分を調節する機能。その特性を活かしてつくれば、やすらぎのある、心地よい生活環境となります。
土佐漆喰や和紙も、土佐の気候風土から生まれ、培われてきた、独特の知恵や技術。私たちは、これら、長い時間をかけて土佐が得た財産、文化を大事に引き出 しながら、さらに現代の感性と技術を加えて、進化した新しい家づくりを進めています。それが「地域を活かす」ことだと考えます。

太陽や風、雨水。自然の恵みには限りがなく、また、繰り返し再利用、再生産ができるものです。しかも、これまで人類は、これらの多くを有効に利用することなく、ムダにしてきました。
これからも持続可能な社会とするには、このような自然力をもっと積極的に利用し、自然に対する負荷の少ない社会をもう一度確立する必要があります。
自然に対して素直に向き合い、素材に対して正直に手を入れる。そして、できる限りシンプルで、ダイレクトな形で自然力を採り込む。何事も無駄にしない思想。私たちは、それが「自然力を有効に活かす」方法だと考えます。

長く住み継がれる家の条件は、耐久性ばかりではありません。なにより住み心地がいいこと。そして、時の経過とともに変化する暮らしに合わせて、修繕、改造がしやすいことも重要です。
家が気候風土と関係なく存在しないように、暮らしもまた地域と関係なく存在することはありません。街並景観との調和を考えた外観や植栽。来訪者を迎え、交流するための玄関や土間のしつらいがあれば、地域にとっても愛着のある家になっていきます。
暮らしを支える家というのは、地元との関係、将来にわたる暮らし方まで設計できていること。わたしたちは、それが家づくりに「暮らしを表わす」ことだと考えます。